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すずめの戸締まりの要石(かなめいし)の正体は?実在する神社も解説

すずめの戸締まり

新海誠監督制作による最新作アニメーション映画『すずめの戸締まり』。

後ろ戸と呼ばれる扉を探して旅する草太(そうた)がヒロイン・鈴芽(すずめ)と出会い、その扉を締めていく“戸締まりの旅”の物語。

今回は、作品の中で重要な存在となる要石(かなめいし)の正体や、要石が実在する神社について解説します。

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すずめの戸締まりの要石(かなめいし)の正体


原作小説から分かる要石について解説します。

要石:大災害を封じ込めるためのもの

要石は、大災害を封じ込めるためのものです。

後ろ戸と呼ばれる扉が開いた時、その扉から人を脅かす災害や疫病が出てこようとするのですが、その扉を閉じ師(とじし)が閉じて、鍵をすることで出てくるのを防ぐことが出来ます。

ですが、後ろ戸を閉じて鍵をするだけでは防ぐことの出来ない大きな災害が、数百年に一度起きる事があります。

そんな時、要石で封じ込めるのです。

閉じ師の草太が持っている“閉ジ師秘伝の抄”では、龍の絵図が描かれていて、頭と尾のそれぞれに剣のようなものが刺さっているのですが、その剣が要石で、西の柱と東の柱の二本と表現されています。

草太が持っている別の本“要石目録”では「人の認識が変われば、土地の形も変わり、龍脈や災害の形も変わっていく。」と記されていて、要石は時代ごとに場所を変えていくようです。

時代ごとに場所を変える要石は、鈴芽と草太の時代では、西は宮崎県・東は東京都ということになります。

ダイジン


鈴芽は九州の宮崎県の静かな町で暮らす女子高生。

その町の廃墟で、稲荷像のような石像を引き抜いてしまいました。

それこそが要石でした。

引き抜かれた石像は、柔らかな毛に覆われた小さな四つ足動物のような姿に変わり走り去ってしまったのですが、白猫に姿を変えていたのです。

この白猫に鈴芽や草太は振り回されることになるのですが、SNSで話題になりダイジンと呼ばれるようになりました。

サダイジン

鈴芽が四歳までお母さんと過ごした思い出の地である岩手県へ向かう途中、突然現れた黒猫。

サダイジンと名乗りました。

この黒猫が東の柱・東京都の要石です。

3本足の黄色い子供椅子


草太は、白猫のダイジンに3本足の黄色い子供椅子に姿を変えられてしまいます。

その姿のまま日本列島を巡るのですが、東京の後ろ戸で二本目の要石が抜け大地震が起きようとしていました。

大地震を防ぐためには要石が必要です。

そこに白猫のダイジンが姿を見せますが、自分はもう要石ではないと…

その時、草太は3本足の黄色い子供椅子に姿を変えられたあの時、要石の役割も移っていたことに気づくのです。

そして大地震が起こるのを防ぐため、黄色い子供椅子は要石としての役割を果たしました

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要石が実在する神社

ここからは、要石が実在する神社について解説していきます。

最後の高千穂神社に関しては、要石ではなく鎮石(しずめいし)と呼ばれている石なのですが、一番最初に紹介します鹿島神宮とゆかりがあること、また『すずめの戸締まり』の舞台となった宮崎県が所在地ということから加えさせていただきました。

鹿島神宮(かしまじんぐう)


香取神宮、息栖神社(いきすじんじゃ)とともに東国三社に数えられるのが鹿島神宮。

境内の森の中に要石と呼ばれる霊石があり、この石が地震を鎮める石とされています。

地中深くまで埋まっていて、地震を起こす鯰(なまず)の頭を抑えていると古くから伝えられているようですが、地上に露出している部分は、ほんの十数センチで凹んでいます。

 鹿島神宮(かしまじんぐう)
所在地 茨城県鹿嶋市宮中2306−1
電話番号 0299-82-1209
営業時間 8時30分~16時30分
駐車場 無料、有料

香取神宮(かとりじんぐう)


最初に紹介しました鹿島神宮、と同じく東国三社に数えられる香取神宮。

鹿島神宮の要石は凹形、反対に香取神宮の要石は凸型。

実は、地中深くで繋がっているのではないかという噂も。

また、二つの要石で鯰の頭と尾を押さえつけているという言い伝えもあるそうで、『すずめの戸締まり』の要石と共通しているような感もあります。

 香取神宮(かとりじんぐう)
所在地 千葉県香取市香取1697
電話番号 0478-57-3211
営業時間 8時30分~16時30分
駐車場 無料、有料

鹿島神社(かしまじんじゃ)


鹿島神社の要石は、鹿島神宮のものを模したものだと風土記に記されています。

1973年には、また別の要石が奉納され埋められたそうです。

 鹿島神社(かしまじんじゃ)
所在地 宮城県加美郡加美町赤塚八番14
電話番号 0229-63-6009

大村神社(おおむらじんじゃ)


要石社に要石は奉鎮され、地下深く広がり、大地を揺るがす大なまずをしっかりと押さえていると伝えられています。

毎年、9月1日の防災の日に地震除災祈願大祭が行われ、秋祭りには大なまずが街中に引き出されるそうです。

 大村神社(おおむらじんじゃ)
所在地 三重県伊賀市阿保1555
電話番号 0595-52-1050
営業時間 24時間営業
駐車場 無料、有料

高千穂神社(たかちほじんじゃ)


本殿の東後方に鎮石があり、この石に祈ると個人の悩みから世の乱れまでの一切が鎮められると言われているそうです。

ちなみに、前述しました鹿島神宮の要石は、高千穂神社から贈られたという伝えがあるそうで、高千穂神社の鎮石も地震と無関係ではないのかもしれないと少し思いました。

 高千穂神社(たかちほじんじゃ)
所在地 宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1037
電話番号 0982-72-2413
営業時間 8時00分~17時00分
駐車場 無料、有料

まとめ

今回は、作品の中で重要な存在となる要石の正体や、要石が実在する神社について解説しました。

要石の正体
・大災害を封じ込めるためのもの
・ダイジン
・サダイジン
・3本足の黄色い子供椅子

日本に要石が実在する神社
・茨城県鹿嶋市 鹿島神宮
・千葉県香取市 香取神宮
・宮城県加美郡 鹿島神社
・三重県伊賀市 大村神社
・宮崎県西臼杵郡 高千穂神社

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

※神社の情報につきましては、申し訳ございませんが変更になっている場合もあるかもしれません。

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