新海誠監督制作のアニメーション映画『すずめの戸締まり』は、日本各地の廃墟を舞台に、災の元となる扉を閉めていく、少女・すずめの成長を描いた冒険物語です。
制作発表会見では語られなかった真実を、新海監督が舞台裏で語った『魔女の宅急便』というキーワード。
今回は、『すずめの戸締まり』は『魔女の宅急便』がモデルなのか、またヒロインのすずめとキキや黒猫の共通点、その他の共通点についての考えもまとめてみました。
すずめの戸締まりは魔女の宅急便がモデル?
入れ替わってる⁉️ https://t.co/AXdn5cM7Ot
— 映画『すずめの戸締まり』公式 (@suzume_tojimari) October 28, 2022
『魔女の宅急便』のストーリーを知ることで、新海誠監督の言葉の意味も理解できるのではないかと思います。
まずは『魔女の宅急便』の簡単なストーリーから始めます。
魔女の宅急便
— スタジオジブリ STUDIO GHIBLI (@JP_GHIBLI) October 30, 2022
一人前の魔女になるために、魔女の子は13歳になると一年間の修行に出なければなりません。
13歳になったキキも黒猫のジジと修行に出かけ、初めて訪れた大都会で、様々な出来事や人々とふれあい、孤独や挫折を経験しながら成長していく物語です。
新海誠監督が語った真実
制作発表会見では語られなかった新海監督の舞台裏のお話です。
すごく宮崎駿監督の『魔女の宅急便』の影響を強く受けている。
魔女も出てこないし、デリバリーもしないんですけど、でも『魔女の宅急便』の影響を強く受けている要素というものが、まだ言えない部分にかなりあります。
話の構造は全然違うし、キャラクターも違うし、見ていて物語も全然違うと思うと思うんですけれど、映画を見ていただければ、なるほど『魔女の宅急便』の要素が、ここにあるなというふうに、気づかれる方が結構いるんじゃないかと。
映画が公開して見ていただいた時には、ちょっとそこを思い出していただけると、なるほどと思えるんじゃあないかと思います。
『魔女の宅急便』を勝手に他の方の作品を名前出しちゃって恐縮ではあるんですけども、なんなら『魔女の宅急便』をもう一回見て『すずめの戸締まり』を待っていただいても面白いんじゃないかなというふうに思います。
これが、まだ殆ど誰にも言っていない真実です。
『すずめの戸締まり』は『魔女の宅急便』がモデルではなく、『魔女の宅急便』の影響を強く受けていたということでした。
すずめの戸締まりと魔女の宅急便の共通点を考察
ここからは『すずめの戸締まり』と『魔女の宅急便』の共通点の考察です。
すずめとキキ・黒猫
【動画】au×新海誠監督『すずめの戸締まり』!”鈴芽”原菜乃華がナレーションを担当 新CM「au❘すずめの戸締まり」公開
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— スタジオジブリ STUDIO GHIBLI (@JP_GHIBLI) October 5, 2022
新海監督のお話の中で、キャラクターも違うと仰っていましたが、『すずめの戸締まり』のすずめも、『魔女の宅急便』のキキも、自分で人生を切り開く心の強さや行動力、また二人が成長していくストーリーは、共通しているように感じました。
ちなみにチャームコレクションはサダイジンだった pic.twitter.com/oRQvnxcfXi
— なまたか (@nmtk4832) November 11, 2022
猫に関しても『すずめの戸締まり』にも黒猫のサダイジンが登場します。
叔母の環さんとすずめが乗る自転車の前カゴに入っていた黒猫のサダイジン、『魔女の宅急便』のジジのように可愛かったです。
ルージュの伝言
草太(そうた)の友人の芹澤朋也(せりざわともや)が運転する車で、岩手へ向かうすずめと環さん。
その車で流れた『ルージュの伝言』。
『魔女の宅急便』でも主人公のキキの旅立ちの時に流れていた曲です。
「いやぁ、旅立ちにはこの曲でしょ?猫もいるし」と選んだルージュの伝言は、素敵な選曲でした。
人と人との出会い
どちらの作品も人と人との出会いがキーワードになっていると思います。
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『魔女の宅急便』でキキは、最初にトンボという少年に警察から助けてもらい、下宿させてもらえる事になったパン屋のおソノさんとの出会い。
その後も、画家のウルスラに出会い、仕事を頼まれた老婦人など、他にもたくさんの出会いがありました。
ー最新場面カット公開📸ー
映画『#すずめの戸締まり』
必見シーンの場面カットを
一挙解禁!!🚪🗝️すずめと草太を翻弄する猫
ダイジンは一体何者!?🐱魅力的な女性キャラクターたちと
旅先で出逢うシーンも公開!🗾ぜひ、ご期待ください!✨#新海誠#11月11日公開 pic.twitter.com/CwsMEjKtC9
— 映画『すずめの戸締まり』公式 (@suzume_tojimari) October 7, 2022
『すずめの戸締まり』のすずめも、最初に愛媛県で海部千果(あまべちか)という少女に出会い、続いて神戸のスナックのママ・二ノ宮ルミ(にのみやるみ)と出会う。
その後は、東京で芹澤朋也との出会いもあり、日本縦断のロードムービーは、扉を閉じるだけではなく、人と人との出会いの旅でもありました。
『すずめの戸締まり』も『魔女の宅急便』も人と人とが助け合い繋がっていく出会いがいっぱいある物語だったと思います。
まとめ
今回は、『すずめの戸締まり』は『魔女の宅急便』がモデルなのか、また共通点についての考えのまとめでした。
実際に映画を観て、新海監督が『魔女の宅急便』から強く影響を受けた要素を考えてみると、一つではなく、いろんなところに散りばめられていると感じました。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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