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すずめの戸締まりの後ろ戸(うしろど)と常世(とこよ)の関係は?鈴芽(すずめ)が見える理由についても

すずめの戸締まり

新海誠監督制作の最新作アニメーション映画『すずめの戸締まり』。

日本全国の災の元となる扉を閉じていく、ヒロイン・鈴芽(すずめ)の成長を描いたロードムービーです。

今回は、作中に登場する後ろ戸(うしろど)と常世(とこよ)の関係についてや、すずめに常世が見える理由についてまとめました。

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すずめの戸締まりの後ろ戸(うしろど)と常世(とこよ)の関係


原作小説から分かる、後ろ戸と常世の関係について解説していきます。

後ろ戸:扉


人の心の消えた寂しい場所で後ろ戸と呼ばれる扉がひらくことがあります。

人の心の消えた寂しい場所とは、かつては賑わい、人がたくさんいたであろう場所が寂れてしまい、廃墟となったような場所のことです。

後ろ戸からは、人を脅かす災害や疫病が出てくるため、閉じ師が扉を閉じ鍵を閉め、その土地の神に返し鎮めます。

作品の中で閉じ師は、宗像草太(むなかたそうた)。

日本各地に現れる後ろ戸と呼ばれる扉を探して旅をしています。

閉じ師の仕事は、宗像家の家業として代々受け継がれているようで、草太の祖父・宗像羊朗(むなかたひつじろう)が草太の師匠です。

後ろ戸が開く理由

鈴芽と草太のラストシーン、一緒にプラットフォームで列車を待っている時、草太が「人の心の重さが、その土地を鎮めているんだ。」と言っていましたが、人がたくさんいて賑わっていた時には、人の心の重さがその土地を鎮めている。

でも、人がいなくなり廃墟になると人の心もなくなり、土地を鎮められなくなる。

草太の話から分かることは、人の心の重さがなくなった場所で後ろ戸が開くということですね。

常世:死者の世界

常世とは死者の世界です。

常世は、見る人によってその姿は違い、人の魂の数だけ存在するそうですが、同時に全ては一つの世界だそうです。

また、人を脅かす災害、作品の中ではミミズと呼ばれていますが、ミミズの棲家です。

後ろ戸と常世の関係

後ろ戸と常世の関係は、後ろ戸の裏側に常世はある

つまり、後ろ戸は、現世(うつしよ)と常世を繋ぐ扉です。

災害は、後ろ戸を通って現世に現れるということになります。

鈴芽に常世やミミズが見える理由について


鈴芽に常世が見えるのは、4歳の時、後ろ戸から常世に迷い込んでしまった事があったからです。

東日本大震災で母親は亡くなってしまいました。

鈴芽は、家がなくなってしまったから鈴芽の居場所をお母さんが分からなくなったと思い、雪の舞う夜、一人でお母さんを探しに歩きまわります。

その時、目の前に現れた扉の中に入ってしまったのです。

草太の祖父・宗像羊朗によると「人のくぐれる後ろ戸は、生涯ひとつだけ」ということ。

偶然にも、その扉が鈴芽の後ろ戸だったのですね。

鈴芽の見た常世は、満点の星と白い雲と夕日が入り混じったような空がある世界。

その時の鈴芽の気持ちを考えると、どんなに不安で辛かった事か…計り知れません。

因みに、災害であるミミズの棲家は常世だと前述しましたが、鈴芽にミミズが見えるのは常世を見たことがあるからなのでしょう

ミミズは、鈴芽や草太以外の人には見えていません。

以上、鈴芽に常世やミミズが見える理由についてでした。

まとめ

今回は、後ろ戸(うしろど)と常世(とこよ)の関係について、また、すずめに常世やミミズが見える理由についてまとめました。

後ろ戸と常世の関係は、後ろ戸の裏側に常世があり、現世と常世を繋ぐ扉が後ろ戸。

鈴芽に常世やミミズが見えるのは、4歳の時、偶然後ろ戸から常世に入ってしまったからです。

『すずめの戸締まり』は、現代社会の問題点や東日本大震災が起きたあの日、みんなが感じた思いを思い出させてくれた、とても良い作品だと思いました。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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