新海誠監督の最新作アニメーション映画『すずめの戸締まり』は、災の元となる扉「後ろ戸」を閉じていく、ヒロイン・鈴芽(すずめ)の成長を描いたロードムービーです。
日本列島各地を巡る鈴芽の行く先々で現れるミミズ。
今回は、そんなミミズの正体について、また閉じ師と要石(かなめいし)の関係についてもまとめてみました。
すずめの戸締まりのミミズの正体
それでは、原作小説から分かるミミズの正体について解説していきます。
ミミズ:地震
ミミズの正体は地震です。
日本列島の下をうごめく巨大な力で目的も意志もない。
歪(ひずみ)がたまれば吹き出し、ただ暴れて土地を揺るがすのです。
後ろ戸(うしろど)との関係
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人が減り、かつては人がたくさんいたであろう場所で、後ろ戸と呼ばれる扉が開くことがあるようです。
後ろ戸とは、現世(うつしよ)と常世(とこよ)を繋ぐ扉です。
ミミズは、その扉から姿を現します。
草太の“閉ジ師秘伝ノ抄”に「後ろ戸を通って常世から現世にもたらされる」と書いてあり、ミミズの棲家は常世です。
常世とは、死者の世界。
見る人によって常世の世界は違うため、人の魂の数だけ常世は存在します。
ミミズは、後ろ戸を通って現世に現れ、災害をもたらすのです。
閉じ師と要石(かなめいし)の関係
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閉じ師の仕事は、開いてしまった後ろ戸と呼ばれる扉を閉じ、鍵を閉めること。
扉を閉じ鍵を閉めることで、その土地そのものを本来の持ち主である土地の神様に返し鎮めます。
ですが、数百年に一度起きるような巨大な災害を、後ろ戸だけでは抑えきれない時があり、その時に要石が必要となるのです。
要石の役割は、ミミズに直接刺し封じ込めること。
作品の中で要石は二つ、東と西に存在するとありました。
草太が持つ別の“要石目録”によりますと「人の認識が変われば、土地の形も変わり、龍脈や災害の形も変わっていく。それによって要石を必要とする場所も変わる。」とあり、時代ごとに要石の場所は変わっていくようです。
鈴芽と草太の時代では、東は東京都、西は宮崎県。
閉じ師と要石の関係については以上となります。
まとめ
今回は、ミミズの正体について、また閉じ師と要石(かなめいし)の関係についてのまとめでした。
ミミズの正体は地震、後ろ戸と呼ばれる扉から現世に現れます。
ミミズを後ろ戸から出さないための閉じ師の存在と、数百年に一度起きるような大災害を封じ込める要石の存在によって守られていました。
人がいて賑やかだった場所から、人がいなくなり寂れてしまった場所。
『すずめの戸締まり』の中で、そういう場所にミミズの姿がありました。
今の日本にも、そういう寂れた場所が多くあるように感じます。
そういう場所についても考えさせらる作品でした。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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