白川紺子先生による中華風ファンタジー作品『後宮の烏(こうきゅうのからす)』。
シリーズ累計発行部数は120万部を突破した人気ノベル作品がアニメ化され話題になっています。
今回は作品の中で登場する「うれんにゃんにゃん(烏漣娘娘)」の正体や、烏妃(うひ)との歴史・関係について解説していきたいと思います。
後宮の烏のうれんにゃんにゃん(烏漣娘娘)の正体:女神
烏漣娘娘の正体は夜と万物の生命を司る女神です。
動画開始から10秒くらいの所に、烏漣娘娘の姿が出てきます。
夜明宮の祭壇の後ろの壁に、烏漣娘娘の絵が描かれているのです。
顔だけは美しい女、黒々とした翼が4枚、胴はイノシシのようでオオトカゲのような脚があり、その姿はまさに怪鳥。
烏漣娘娘と烏妃(うひ)との歴史
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いよいよ今夜より、「 #後宮の烏 」のTVアニメ第一話が放送開始されます。記念にイラスト描きました〜!
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霄(しょう)の国の歴史書「雙通典(そうつてん)」は2冊存在します。
「雙通典」の「雙」という字は、対をなす二つが揃うという意味があります。
それが、偽りが書かれた歴史書と本当が書かれた歴史書です。
本当が書かれた歴史書は、夜明宮の烏妃に代々引き継がれていました。
その事実を知らなかった帝である高峻(こうしゅん)も、本当が書かれた歴史書の存在を知り、その中での烏妃の歴史が明らかになりました。
夏の王と冬の王
ここからは、烏妃・寿雪(じゅせつ)が持っていた歴史書に書かれていた話をまとめました。
役割 | 継承者 | |
夏の王(男王) | 政治を行う | 血族の男子 |
冬の王(巫女王) | 祭祀を司る | 神により作為なく幼い少女が選ばれる |
祭祀を司る冬の王は、女神・烏漣娘娘から力を賜り、言葉を伝える役割でした。
約500年、男女二人の王により平和な時代が続きましたが、やがて戦乱は起こります。
戦乱が起こった理由は、夏の王(男王)が冬の王(巫女王)を殺害したからです。
殺した理由については、恋愛のもつれと言われています。
烏漣娘娘は沈黙を守り、その後数百年、夏の王側と冬の王側の戦いは続きました。
しだいに国は荒廃し夏の王は名を失い、冬の王も忘れられていくのです。
欒夕(らんゆう)と香薔(こうしょう)
その後、新たにいくつかの王朝が興りましたが長続きせず…
ある時、銀色の髪の欒夕(らんゆう)という青年が軍を率いて霄の都にやってきます。
その軍の中に香薔(こうしょう)という12歳の少女がいました。
香薔は、烏漣娘娘に選ばれた冬の王でした。
欒夕は、金鶏に導かれ見つけた香薔を奴隷主から救い出したのです。
冬の王・香薔を味方につけた欒夕は覇者となり、夏の王になりました。
初代・烏妃の誕生:香薔
冬の王だった香薔ですが、欒夕から冬の王を名乗ることを禁じられます。
二人の王がいることは、また戦いの火種につながると考えたからか、実権を独り占めしたかっただけなのか、はっきりとした理由は分かっていません。
欒夕は、後宮に夜明宮を作り香薔を閉じ込め、神官から切り離し、実権を奪い、烏妃と名付け、妃の一人に加えました。
ですが、夏の王が冬の王を殺害したのが恋愛のもつれだと分かっていた欒夕は、寝所に侍らせることはしませんでした。
香薔は、欒夕を愛していたため全てを受け入れ、それ以降は、烏漣娘娘の守りとして居続けました。
偽りが書かれた歴史書は、夏の王も冬の王も存在せず、烏妃はただの烏漣娘娘を祀る巫女の末裔だと欒夕がすり替えたのです。
烏漣娘娘と烏妃との関係
ここからは、烏漣娘娘と烏妃との関係について解説します。
烏漣娘娘と烏妃は一体
約1000年前、鼇(ごう)の神と烏漣娘娘、二神による戦いがあったのですが、激しい戦いの末どちらの神も力尽き、鼇の神は西海、烏漣娘娘は東海に沈んでしまいました。
ですが、烏漣娘娘は海底深くに沈む前に、自分で半身を斬り飛び上がり、山の上に逃げたそうです。
残りの半身だけが海底深くに沈んでしまいました。
初代の烏妃である香薔(こうしょう)が、烏漣娘娘の残った半身を自分の体に宿す事を了承したため、烏妃と烏漣娘娘は一体となったのです。
烏妃の新月の夜の苦しみ
新月の夜、烏漣娘娘は、無くしてしまった自分の半身を探すため、烏妃の体から抜け出し、あっちこち飛び回ります。
宮城の上を一回りして戻る日もあれば一晩中飛び回る日も…
四肢を引き裂かれるような激痛に苦しむ夜。
歴代の烏妃が同じ経験をしているせいか、烏妃は若くで亡くなることが多いようです。
寿雪も新月の夜には同じ苦しみを味わっているのです。
まとめ
今回は作品の中で登場する烏漣娘娘の正体や、烏妃(うひ)との歴史・関係について解説しました。
烏漣娘娘と烏妃との関係も、烏妃の歴史も複雑でした。
今シーズンのアニメでどこまで語られるかは分かりませんが、烏漣娘娘と烏妃の歴史を考えながらアニメを見るのも楽しみです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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