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かがみの孤城・城の正体は?開城期間が3月30日までの理由についても

かがみの孤城

『かがみの孤城』は直⽊賞作家・辻村深⽉先生のベストセラー⼩説で、2018年本屋⼤賞を受賞した人気の作品です。

物語は、学校で居場所をなくし家に閉じこもっていた中学生・こころを主人公にした、鏡の中の城で巻き起こるファンタジーミステリー。

今回は、城の正体や開城期間が3月30日までの理由についてまとめました。

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かがみの孤城・城の正体は?


中学生7人がオオカミさまに招かれた鏡の中の城は、立派な門構えの西洋の童話で見るような城ですが、不思議な事がいろいろありました。

それでは、城の正体から始めます。

城の正体:ドールハウス

城の正体は、ドールハウスです。

小説の中で、所々でお城の説明がありました。

食堂に面した窓の向こうには中庭があり高い木やお花が咲いていましたが、窓を開くための取手がないため外には出られず、食堂の窓以外は、全て磨りガラスで外は見えない。

食堂には長いテーブルや暖炉、絵画も飾られているけれど、静まりかえった冷たい印象が誰も使っていないようで、ホコリもなさそう。

厨房はあるけれど水は出ず、大きな冷蔵庫も中身は空で使われていない。

小物など完璧に揃えられていましたが、ガスも水道も使えない。

お風呂はあるけど、トイレはありませんでした。

ドールハウスとして考えると、全てつじつまが合います。

小さな豆電球の明かりをつけるために電気は通っていたので、ゲーム部屋でゲームが出来たのはそのためです。

ドールハウスの持ち主:水守実生(みずもりみお)


ドールハウスの持ち主は、水守実生です。

そして実生は、リオン(水守理音)の姉で、オオカミさまでもあります。

実生は、13歳の時に病気で亡くなりました。

豪華なドールハウスは、両親からのプレゼントで、入院していた病院の病室に置いていたものです。

城の存在について考察

城の正体は分かりましたが、何のための城なのか存在について考えてみました。

 

「もし、私がいなくなったら…」
「私、神様に頼んで理音のお願いを何かひとつ、叶えてもらうね。」
(中略)
「じゃあ、オレ、お姉ちゃんと学校に行きたい。」
(中略)
「私も、行けるなら理音と一緒に学校行きたい。一緒に遊びたいよ」

引用元:小説『かがみの孤城』

実生が亡くなる前のリオンとの会話ですが、この会話から、城は神様に頼んで作ってもらった学校なのではないかと考えました。

学校だと考えると、お姉ちゃんと学校に行きたいというリオンの願いも、実生の願いも叶えた事になります。

実生とリオンの年の差は7歳なので、年の差を考えると、生徒同士で学校に通うのは難しい話ですし、オオカミさまという立場でなら可能だと… 

話を作るのが上手で得意だった実生が考えたのではないでしょうか。

城のルールの説明で、期間を3月30日、時間を朝の9時から夕方5時までとオオカミさまが言った時、こころも学校みたいと思っていましたし、ルールから考えても、城は学校という存在だったと思います。

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開城期間が3月30日までの理由:実生の命日


開城期間が3月30日までの理由は、城がの閉まるその日が、実生の命日だからです。

3月30日まではなぜかという質問にオオカミさまは、3月31日はメンテナンス期間ではないか?と、他人ごとのように話す場面がありましたが、理由はありました。

リオンは、開城期間を3月30日までと聞いた最初の日から、姉の命日だと思っていたようです。

まとめ

今回は、城の正体や開城期間が3月30日までの理由についてまとめました。

城の正体は、リオンの姉・実生のドールハウスで、開城期間が3月30日までなのは、その日が実生の命日だったからです。

城の存在については、それぞれの考えがあると思いますので、いろいろ想像したり考えると楽しいと思います。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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