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かがみの孤城のスバルの正体は?学校に行けない理由やその後についても考察

かがみの孤城

辻村深月さん作『かがみの孤城』がアニメ映画化され2022年12月に公開されます。

中学校で居場所をなくし、部屋に閉じこもっていた主人公のこころが、光り出した部屋の鏡をくぐると、不思議なお城に6人の見ず知らずの中学生が…さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面を着けた女の子が現れ「願いをなんでも一つ叶えてやる」と。

青春期独特の感情と感性を描いたファンタジーミステリーの物語ですが、生きづらさを感じている全ての人の心に届くような作品です。

今回は7人の中学生の中の一人、スバルの正体や学校に行けない理由とその後について考察しました。

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かがみの孤城のスバルの正体

スバルのプロフィール

スバルの基本情報【プロフィール】

 本名 長久昴(ながひさすばる)
 生年 1969年(推測)
 性格 紳士的で優しい
 特徴 ひょろっと背が高い、色白の顔、鼻の頭あたりにそばかす、『ハリー・ポッター』のロンみたい、不思議な雰囲気
 所属 雪科第五中学校 3年3組
 出身小学校 名倉小学校(茨城)
 家族構成 祖父、祖母、兄、父、母

雪科第五中学校:1985年

1985年の雪科第五中学校の三年生

中学三年生に進級するタイミングで茨城から引っ越してきましたが、学校には行けませんでした。

スバルもまた雪科第五中学校に通うはずだった一人です。

祖父母の家にいる理由

スバルが祖父母の家で暮らしているのは、母親が家族を置いて家を出てしまい、その後、父が再婚したからです。

兄と共に祖父母の家に引っ越しましたが、兄弟共に祖父とはあまり上手くいっていません。

父・母と兄との関係

学校に行かないスバルと兄の事を、父も母も問題児だと思って諦めています。

父親は自分の事しか考えておらず、自分の人生の責任は自分で取れと怒るだけ、母親もスバルと兄を置いて出ていったのですから父親と同じです。

スバルは自分のことを考えてくれる大人がいない事を、楽だけれどつまらなく思っていて、自分の人生をどうなってもいいと思っています。

兄は家に帰らない日が多く、金遣いの荒い兄のお金の出どころや、乗っているバイクが盗品なのではないかとスバルは心配しています。

また、兄の良くない友達との付き合いもあり、投げやりになっているようにも見えます。

髪を脱色し耳にピアス


八月のある日、スバルは茶色い髪にピアスつけて城に現れます。

兄に脱色されたと言っていましたが、オキシドールを使って自分で脱色していました。

父からの贈り物①:「昴」という名前

父からの貰ったもので一番好きなのが「昴」という名前

周りから歌のタイトルと同じと言われることが多い「昴」は、1980年にリリースされた谷村新司さんの「昴」だと思われます。

「昴」は「プレアデス星団」の和名で、別名「六連星(むつらぼし)」。

父からの贈り物②:ウォークマン

父から貰ったもので二番目に好きなのがウォークマン

父親が使っていたウォークマンを譲り受けました。

カセットテープで音楽を聴いていますし、1979年から販売されたソニーのポータブルテープレコーダーと思われます。

優しくて素直なエピソード

なかなか鏡の中の城に行かなかったこころを温かく迎え入れてくれたり、ウレシノに好意を寄せられ、しばらく城に行けなかった時には、こころの鏡の上に手紙を貼り付けてくれたりと、スバルは優しいです。

また、アキの事を「問題児」発言した時、こころに嫌な感じを指摘されたスバル。

その時、自分が以前「問題児」と言われ嫌だったことを思い出し、こころとアキに謝罪しました。

こころはまだしも、「問題児」発言をした時、アキは既にいなかったので謝る必要はなかったかもしれませんが、そういう所がスバルの素直で正直な所だと思います。

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スバルが学校に行けない理由


前述しましたが、母親が家を出て父親の再婚により、祖父母の元で暮らすことになったスバル。

南東京市、雪科第五中学校には知り合いもいないため、最初からあまり学校には行きたくなかった。

学校やクラスに溶け込む為には、最初の4月が勝負だったがサボってしまい、余計行きにくくなってしまった。

特に仲間外れにされたり、イジメなど深刻な事情で学校に行けない訳ではないと語っていました。

スバルは、ただの怠け癖で行っていないみたいで、申し訳ないくらいだとも言っていましたね。

スバルのその後

スバルのその後について、ハッキリとしたことは小説には書かれていませんが、3月のある日鏡の中の城で、4月からの進路について話した内容と、閉城の日の会話から、スバルのその後についてをまとめました。

高校進学:南東京工業高校定時制

スバルは、2月に南東京工業高校の定時制を受験し合格していましたし、4月から高校に進学していたと思います。

南東京工業高校は、南東京市内にある公立の工業高校で、定時制という事なので、昼間は働き夜の時間帯に高校に通っていたと考えます。

以前、秋葉原で電化製品の修理屋のおじさんに、修理に興味があるなら工業高校だと教えてもらった事や、新しい機械の仕組みを考えたりするのが好きだった事、父親が高校のお金は出すと言ってくれた為、受験したのでしょう。

試験前それなりに勉強していたと言うスバルを、こころは抜け駆けではないかと思っていましたが、城に来ている皆と違い、自分の事を考えてくれる大人はいないと思っていたスバルにしてみれば、自分で決断するしかなかったでしょうし悪気はなかったと思います。

ゲーム制作者:ナガヒサ・ロクレン


スバルは、ゲーム『ゲートワールド』の開発を手掛けた、ゲーム会社ユニゾンの天才ディレクター「ナガヒサ・ロクレン」だと考えます。

マサムネが鏡の中の城を『ゲートワールド』の世界と比喩し説明していましたし、前述しました「昴」は「プレアデス星団」の和名で、別名「六連星(むつらぼし)」の六連はロクレンです。

また閉城の日、スバルがマサムネに言った、

 

「目指すよ。今から。“ゲーム作る人”。マサムネが『このゲーム作ったの、オレの友達』ってちゃんと言えるように。」

「…だから、たとえ、僕やマサムネが忘れても、マサムネは嘘つきじゃない。ゲームを作ってる友達が、マサムネにはいるよ。」

引用元:小説『かがみの孤城』

二人の記憶は消され残っていなかったはずですが、スバルはゲームの制作者になり、マサムネが言った「このゲーム作ったの、オレの友達」と言ったのも、嘘ではなく真実になったと考えます。

まとめ

今回は7人の中学生の中の一人、スバルの正体や学校に行けない理由とその後についてまとめました。

スバルのその後を、マサムネとの約束を守りゲーム制作者になっていたと考えると、二人の関係は本当に素敵です。

潜在意識の中に大切な約束として残っていたのでしょうか…

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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