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かがみの孤城のこころの正体は?学校に行けない理由や心の変化についても

かがみの孤城

辻村深月さん作『かがみの孤城』は2018年の本屋大賞を受賞した人気作品です。

中学校で居場所をなくし、部屋に閉じこもっていた主人公のこころが、光り出した部屋の鏡に、吸い込まれるように中に入ると、不思議なお城に6人の見ず知らずの中学生が…さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面を着けた女の子が現れ「願いをなんでも一つ叶えてやる」と。

青春期独特の感情と感性を描いたファンタジーミステリーの物語です。

今回は、主人公・こころの正体や、学校に行けない理由や心の変化についてまとめてみました。

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かがみの孤城のこころの正体


物語の主人公・こころがどんな人物なのか始めます。

こころのプロフィール


こころの基本情報【プロフィール】

 本名 安西こころ(あんざいこころ)
 生年 1992年(推測)
 性格 おとなしく内気、これといった取り柄がなく自分に自信が持てない
 所属 雪科第五中学校 1年4組
 出身小学校 雪科第一小学校
 家族構成 父、母(両親は共働き)
 好きな食べ物 三色そぼろご飯、母親の皮から手作りの餃子
 好きなもの ディズニーランドのイッツ・ア・スモールワールドの曲『小さな世界』

家に閉じこもっていたこころは、光り出した自室の姿見に吸い込まれるように、お城に招かれました。

恐怖から一度は逃げ帰りますが、翌日また鏡の中のお城に行き物語が始まります。

お城から一度逃げ帰ったところは、こころらしいと思います。

雪科第五中学校一年生:2006年

2006年の雪科第五中学校の一年生

入学し4月は通っていましたが、ある事が引き金となり学校に行かなくなります。

雪科第五中学校に通うはずだった一人です。

ウレシノに好意を寄せられる

こころは、ウレシノに好意を寄せられました。

ウレシノが最初に好意を寄せたのはアキでしたが、アキの事でウレシノに共感したり、りんごを剥くこころを見て好きになったのでしょう。

気が重くなったこころは数日お城を休みましたが、久しぶりに行ってみると、今度はフウカを好きになっていました。

この頃、ウレシノの事をこころは、恋愛至上主義の男子だと、あまり良く思っていませんでした。

こころは、他人の恋愛に巻き込まれ嫌な思いをした過去から恋愛系の話が苦手だったので仕方ありません。

鏡の中の城でのこころの願い:真田美織(さなだみおり)を消すこと

オオカミさまから、願いを何でも一つ叶えてやると言われた7人の中学生。

でも、願いを叶えてもらえるのは一人だけ。

城の中に隠された鍵を探し「願いの部屋」の扉を開けた一人だけが、願いを叶えてもらえる権利があります。

こころの願いは、真田美織を消すことです。

でも、ドン引きされると思い誰にも言っていません。

ですが、リオンの願いが“亡くなったお姉さんを家に帰して欲しい”と知ったこころは、自分の願いがちっぽけで胸が詰まり、リオンの願いが叶うなら自分の願いは放棄しようと考えていました。

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こころが学校に行けない理由


こころが学校に行けなくなった事に大きく関わった人物が真田美織

こころの願い真田美織を消すことが理解できます。

真田美織の恋愛に巻き込まれる

真田美織が好きな人を選び告白し付き合うことになったのは、池田仲太(いけだちゅうた)。

こころの小学校時代のクラスメートで、小学校の頃は、こころのことが好きだったようです。

こころは、そんなことすら知らなかったのに…

4月の中旬、自転車置き場で池田仲太に話しかけられ「俺、お前みたいなブス、大嫌いだから」と突然言われ…

「仲太、お前のことなんか好きじゃねえんだよ!」と真田美織の追い打ちをかけるような言葉。

すべて真田美織が仕組んだことで、池田仲太の過去を知り嫉妬から行ったことでした。

転入生の東条萌(とうじょうもえ)

4月の新学期が始まり少ししてクラスに加わった転入生の東条萌。

東条萌は、運動神経もよく細い手足に長いまつげ、フランス人形のように整った顔立ち。

こころの家の二軒隣だったこともあり、学校での席は先生の配慮から隣の席でした。

最初の2週間は学校の行き帰りも一緒で、家に遊びに行ったこともあったのですが、ある日その関係は終わります。

こころが話しかけると迷惑そうにする東条萌。

真田美織のグループに加わったからです。

一緒に行こうと約束していた部活の見学もすっぽかされました。

クラス内での嫌がらせ

こころは、クラス内で無視され陰口を言われ、他の子にもこころと仲良くしない方がいいと話をされたり、意味もなく笑われました。

こころが入っているトイレの個室を覗き見しようとしたり、すべて真田美織による嫌がらせです。

決定的な出来事

突然、こころの家に真田美織が友人を引き連れてやった来ました。

そこに東条萌がいたかどうかは分かりませんが、おそらく案内してきたのではないでしょうか。

「安西こころ」と怒号のような声で呼び捨て、玄関のドアを何度も叩き「出てこい!卑怯だよ!」と。

十人はいたと思われ、勝手に庭に侵入したり、窓を開けようとしたり、そんな行為が長時間続き、こころは殺されるとまで思わされた恐怖の時間を過ごしました。

挙げ句の果てには真田美織が泣き、こころに色目を使われた池田仲太がかわいそうだと…

真田美織たちが立ち去る時には「ばいばーい」と別れの挨拶を交わし「また明日ね」と。

どれだけ恐ろしかったことか…

こんな事があり、こころは学校に行けなくなりました。

こころの心の変化:雪科第五中学校に戻る


春休みの間に、第一中学校、第三中学校の見学に行っていたこころですが、2007年4月、雪科第五中学校で二年生の一学期を始めることを決意。

鏡の中の城で鍵を使って願いを叶えると、城の中で過ごした記憶は残らないため、こころの心にどのように影響を与えたかは謎ですが、鏡の中の城で出会った仲間たちの存在が、心を大きく成長させた事に間違いはないと思います。

東条萌が転校する前に話せた時、学校の存在を「たかが学校」と言った言葉の影響も大きかったようです。

それから、雪科第五中学校だけが居場所ではない、他の中学に行ってもいいし『心の教室』に来てもいい、こころがどうしたいか一緒に考えると言ってくれた喜多嶋先生。

この言葉は、こころには他にも行ける場所があると気づかせてくれました。

また、こころが頑張っていることを喜多嶋先生もお母さんも分かっているから「闘わないで、自分がしたいことだけ考えてみて。もう闘わなくてもいいよ」と言ってくれたのも喜多嶋先生。

いろんな事に気づけたこころは、雪科第五中学校に戻れました。

まとめ

今回は、主人公・こころについて、まとめました。

鏡の中の城での記憶はありませんが、こころの心の成長に大きく影響を与えたと思います。

東条萌とは真田美織のことで、いろいろとありましたが、最後に話せた事は本当に良かった。

雪科第五中学校に戻る事を決めたのは、喜多嶋先生の存在が一番大きかったかもしれません。

こころが雪科第五中学校に戻ることが出来良かったです。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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