日本が高度成長期に入っていく時代の、海と俊の恋物語でもあり、戦争を過去に抱えた父母の物語でもあるアニメ映画『コクリコ坂から』は、スタジオジブリ制作・宮崎吾朗監督の作品です。
今回は、そんな『コクリコ坂から』の主人公・松崎海(まつざきうみ)がメルと呼ばれるのはなぜなのか、名前の由来やニックネームの意味について解説します。
コクリコ坂からのメルと呼ばれるのはなぜ?
出典元:スタジオジブリ
アニメ映画『コクリコ坂から』で主人公・松崎海は、みんなから「メル」と呼ばれていますが、作中、その呼び名についての説明はありません。
「海がどうしてメルと呼ばれているの?」と、疑問に思われた方も多いのではないでしょうか。
それでは、早速、名前の由来から始めていきたいと思います。
メルの名前の由来は原作に記載されている
メルの名前の由来は、アニメ映画『コクリコ坂から』の原作となった、コミックス『コクリコ坂から』(角川書店)に記載されています。
北斗:海ちゃん、ひなげしのことをフランス語でコクリコって言うんだよ。
海:コクリコ? かわいい名前 じゃあ海は?
北斗:ラ・メール
海:じゃあ今度から海のことそう呼んでもらおうかな引用元:コミックス『コクリコ坂から』
小松崎海(こまつざきうみ)が中学一年生になったばかりの頃の、北斗さんと海の会話ですが、メールがつまって「メル」になったそうです。
なにげない二人の会話から生まれたニックネームの「メル」。
ちなみに、原作での海の名字は、松崎ではなく小松崎です。
ニックネームの意味:La Mer(ラ・メール)はフランス語の海
ニックネームの意味は、La Mer(ラ・メール)はフランス語の海。
メルと名付けた北見北斗(きたみほくと)について解説
メルと名付けたのは北見北斗。
原作コミックスでは、北斗さんは男性で、小松崎家に下宿する獣医の卵でした。
友人の帯広の牧場で獣医をすることになり、海のもとを離れました。
アニメ映画にも登場する、風間俊(かざましゅん)の親友・水沼史郎(みずぬましろう)の兄と同級生です。
アニメ映画の北斗さんについて解説
今作は少女マンガ雑誌「なかよし」に連載されていた「コクリコ坂から」が原作です。主人公の海がコクリコ荘を切り盛りしながら生活する姿は原作も映画も同様ですが、映画に登場するコクリコ荘の住人で研修医の北斗美樹は、続くー #コクリコ坂から pic.twitter.com/d0GZ0Z5jGV
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) August 12, 2016
アニメ映画『コクリコ坂から』の北斗さんは女性で、医者の卵。
名前は、北斗美樹(ほくとみき)。
声優を石田ゆり子さんが務めることになり話題になりましたね。
そして、前述しました原作での水沼史郎の兄は、アニメ映画では、姉に変更されていました。
海の妹・空(そら)と北斗さんの会話に登場しています。
北斗さん:生徒会長の水沼って同級生の弟だよ。
空:ええ!! お兄さんも秀才だったの?
北斗さん:姉さん。今、宇宙物理やってる。引用元:アニメ映画『コクリコ坂から』
原作と映画の、ちょっとした違いが面白いですね。
コクリコ荘を去る日、メルに「風間くんとうまくいくといいね」と、二人がうまくいくことを願ってくれた北斗さん。
メルの母親がアメリカ留学で不在だったため、北斗さんは、メルの良き相談相手で姉のような存在でした。
まとめ
今回は、アニメ映画『コクリコ坂から』の主人公・松崎海がメルと呼ばれるのはなぜなのか、名前の由来やニックネームの意味について解説しました。
メルの名前の由来は、アニメ映画『コクリコ坂から』の原作となった、コミックス『コクリコ坂から』(角川書店)に記載されています。
小松崎家に下宿する北斗さんと海の、なにげない会話から「メル」というニックネームが生まれました。
ニックネームの意味は、La Mer(ラ・メール)はフランス語の海。
原作で「メル」と名付けた北斗さんと、アニメ映画の北斗さんの違いを、少しでも楽しんでいただけていましたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント